レンタカーやカーシェアで車を借りる機会がありますが、今やその多くで『インターネット予約』ができるようになっています。
借り手となるお客様にとっても、レンタカー事業者にとってもインターネット予約があることで、大きなメリットが得られるため、今後もさらに普及することが予測されます。
今回はその『インターネット予約』を実現するために必要となる「予約システム」のメリットや導入方法についてご説明します。
目次
レンタカーを借りる人の得られるメリット
レンタカーの借り手となるお客様から見たメリットは何と言っても
『いつでも好きな時に予約ができるようになる』
という点です。
24時間365日好きな時に、好きな場所からレンタカーの予約ができるようになります。
例えば出張で急に車が必要になったときや、旅行中に口コミで聞いた絶賛スポットに車で行きたくなったときなど、営業時間中であれば電話で問い合わせもできますが、夜間や休業日などの営業時間外だと電話予約ができません。
そんなときにインターネット予約が提供されていれば、ホテルや旅行先からでも空車の状況を確認したり、予約することができます。
最近の予約システムはスマートフォンやタブレットにも対応しているため、予約サイトにアクセスするデバイス(端末)を選ばないのも注目すべき点です。
レンタカー事業者の得られるメリット
レンタカー事業者が得られるメリットはいくつかあります。
車両の空き時間を視覚化することで機会損失を削減
車両の利用状況はシステム上で管理され、カレンダーで表示することができます。
『どの車がいつなら空いているか』が一目でわかるため、貸し手と借り手のマッチングが容易になり、機会損失の削減につなげることができます。
予約電話対応の手間を削減し、業務を省力化
システムで予約を受け付けることで、空き状況の確認から予約登録だけでなく、キャンセルや変更の操作は借り手となるお客様が自分でおこなうことになります。
予約電話の件数が減ることで、対応に割いていた時間を有効に活用できるようになるだけでなく、他の店舗との連絡連携や、聞き間違いなどによるミスやトラブルを未然に防ぐことが期待できます。
レンタカー予約の実例 ~ 広島レンタカー様の導入事例 ~
では、実際にレンタカー事業でシステムを導入するにはどういった点に注意したらよいでしょう?
「リザベーション・エンジン」を導入してインターネット予約を実現している広島レンタカー株式会社様の導入事例を見てみます。
出典:http://hiroshima-rentacar.co.jp/
ASP・クラウド型サービスの利用で導入コスト圧縮と導入スケジュール短縮を実現
システムを一から開発するのではなく、ASP・クラウド型のサービスを利用することで、初期コストを抑え、スピーディーな導入を実現しています。
システムの保守管理やバージョンアップは、サービス提供ベンダー側で行ってもらえるため、常に最新のアプリケーションを利用し続けられる点も大きなメリットです。
・初期コストが抑えられる
・短期間で導入できる
・システム保守・管理やバージョンアップはベンダーが対応
・常に最新のアプリケーションが利用できる
設定を工夫し、レンタカー予約に合った運用を実現
予約サイトのTOPで『車種』を「軽自動車」「コンパクト」「ワンボックス」に振り分けることで、予約状況カレンダーが見やすくなるように設定しています。
出典:https://www4.revn.jp/hiroren_yoyaku/
さらに、『特徴』を「禁煙車・喫煙車」「カーナビ有無」「ハイブリッド」「ETC有無」で絞り込めるように設定することで、よりきめ細やかな検索に対応しています。
出典:https://www4.revn.jp/hiroren_yoyaku/reserve/calendar?label_id=2
レンタカー貸出に必要な情報(例:免許証番号、免責保証加入要否、スタッドレスタイヤ要否)は、予約フォームに項目を追加して対応しています。
出典:https://www4.revn.jp/hiroren_yoyaku/reserve/add_not_user?event_id=13&date=2017-11-17&time=12%3A00
クレジットカード決済機能でもっと便利に
クレジットカードによる事前決済機能を提供すれば、さらに利便性が高まります。
関連記事:事前決済(クレジットカード決済)導入のメリット・注意点まとめ
利用者がキャッシュレスで利用できるだけでなく、レンタカー事業者側にも『キャンセル防止』『現地支払業務の削減』といった効果が見込めます。
事前決済をおこなう場合は、料金計算を正確におこなう必要があるので、料金体系やオプションの取り扱いなどをシステム側で正しく取り扱えるかどうか確認が必要です。